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ターゲットスキルについて

5段階のレベル判定で今やるべきことが見えてくる!

起業する業種(取り柄)のレベルには以下のような5段階があります。
そのレベルによって、1人ビジネスで起業を目指すために、これからあなたがとるべき行動が決まってきます。まずは、この5段階のレベルをしっかり認識してください。

  • TS:1 … それは得意だと自分では思っている
  • TS:2 … よくお願いされる頼まれごとがある
  • TS:3 … 手伝ったときに食事やモノなどでお礼される
  • TS:4 … たまに手伝うとお金をもらうことがある
  • TS:5 … すでにプロ! お金をもらっている

あなたがもしもTS:5だったら、すぐ起業できる?

――違います。
たとえTS:5だとしてももしもあなたが起業の決断するしていなければ、すでにお金をもらっていても起業は不可能です。
しかし、あなたがTS:4で起業の決断も、商材の決断も明らかにしたそのターゲットスキルを用いてやっていくんだと決めているとしたら、起業すること自体は目標ではなく通過点になり、どうやって成功していくのかがポイントになっていきます。

このようにあなたの起業の決断とTSは密接な関係にあります。

ターゲットスキル:1

1と2の壁は、得意なことがあるにもかかわらず、人から頼まれないというところにあります。したがって、その原因は、

(1) その得意な能力があることが知られていない
(2) 頼みづらいキャラクターである
   のいずれかであることが考えられます。

今後の行動マニュアル

自分の現状を認識したうえで、まずとるべき行動は「人からものを頼まれる自分になる」ことです。そこに意識を集中して、たとえば「3カ月で100回の頼まれごとを引き受ける」というようにチャレンジしてみてください。

ターゲットスキル:2

「よく頼まれる」ということは、イコール「人が困っていることを解決する能力がすでにある」ということです。TS:3との壁は、まだ頼まれ方が少ないという点です。

お金ではない何かでお礼をしたい、お返しをしたいという気持ちを「返報性のルール」といいますが、これは「こんなにしてもらって悪いねー」と、相手が自分の考えていた「してもらう量」を超えたときに起こります。

今後の行動マニュアル

最も起業に近い宝物を見つけたので、まずは喜んでください。
そして、頼まれる回数(1人あたり)と頼まれる人を増やすために、以下の3点を心がけてください。

(1) 頼まれたら、今まで以上に「喜んで」して差し上げる
(2) その人を「仮想」お客様と思って、
   作業(以外にもいろいろあると思いますが)中に快く対応、
   終わった後にも快く対応する
(3) 終わったときに「また、いつでもいってください」
   「気軽に相談してください」と気軽な雰囲気をつくるように心がける

これをするだけで、必ず特定の人からの頼みごとの回数が増え、中身も濃くなります。当然、頼んでくる人の数も増えてきます。ここは「タダ」で学べる機会ですから、「腕が上がった」「経験値が上がった」と素直に喜んで取り組んでみてください。そうしているうちに、「ジュースでも飲む?」「ご飯食べた?」「今度困ったら何かいって」という言葉が出てきます。

ターゲットスキル:3

この段階の人は、返報性のルールが何回も起こっているということです。
TS:2の人は、まだ「提供するもの」が少なかったので何もいただいていなかったのですが、TS:3の人は相手が「こんなことまでしてくれたんだ。バランスがくずれるから、これ受け取って」というメッセージを発するようになります。

したがって、この段階にいるのに対価・お金を受け取らずにいると、かえって相手に「心理的負担」をかけることになってしまいます。そして、この状態が続くと、「いつもいつもで悪いから、また頼んだら悪いよね」と遠慮をする心が働き、「もうこれ以上は頼めない」となってしまいます。

今後の行動マニュアル
この段階を長く続けると、せっかくの「お客様」になってくれるチャンスを逃してしまいます。ここはさっそく、自分がやっている仕事の世間の相場を調べて、それに合わせて対価をいただくようにしましょう。

私の経験からいって、このレベルの頼みごとのときは、相手はいちいち相場を調べたりはしないので、「相場より安くしておこう」と気を使う必要はありません。のちのち本開業するときに、値上げはしにくいものです。相場分はいただいておきましょう。ここで、きちっとお金のやりとりをしておくと、継続的に依頼が来るようになります。

さあ、いよいよ開業が射程圏に入ってきました。

ターゲットスキル:4

ここではまだ対価を受け取ったことがある、という段階なので、このあたりから、開業を意識してお金のことに取り組んでいきましょう。そのためにも、まずは簡単な料金表をつくることをオススメします。

これはTS:3と同じく、相場でかまいません。当然、サラリーマンであれば、通常は「副業禁止」です。すでに「起業」の決断はしているとしても、この段階ではまだ商賣としての明確性が高まっていないので、気持ちとして「見つかるとまずい」「クビになるかなぁ」などとネガティブな要素も頭をもたげ始めます。

そういう意味では、TS:4からTS:5のときが一番不安感と不安定感があります。そこで、ここではとっておきの自分のコントロール法をお教えします。

これはデール・カーネギーの名著『道は開ける』に書いてあったことを、私なりにアレンジしたもの(「悩みの解決法」)です。最高の効果がありますので、ぜひやってみてください。

(1)「起こりうる最悪の事態は何か?」を
   できるかぎり予測・自問して洗い出す
(2) やむをえない場合は最悪の事態を受け入れることを覚悟する
(3) それから落ち着いて、最悪の状態を好転させるように、
   冷静に自分の時間とエネルギーを集中させる

話はそれますが、この『道は開ける』(創元社刊)は本当に素晴らしい本です。
もう1つの名著『人を動かす』とあわせて読んでみてください。

今後の行動マニュアル
「悩みの解決法」を用いて、自分の起業スケジュールを一歩先に進めるのかどうか、決断します。
ターゲットスキル:5

すでに特定の人から定期的にお金をもらっているので、「その人と同じ悩み・問題をもっている人」を探したり紹介してもらえれば、事業としての可能性が見えてきます。

この段階まで来ると、当然「起業の決断」はすんでいて、かつ「なんの商賣か?」が決まってきています。ここから先は、まさに「起業自体をいつするか?」「顧客は?」「営業地域は?」と焦点を絞って自分の仕事を見つめる・考える時期です。

そのこと自体、取り柄さえ見つかっていないときと比べたらおおいなる進歩です。ここは自分をほめてあげてください。

今後の行動マニュアル
TS:5の人もTS:4の人と同様、「悩みの解決法」を用いて、起業までに起こりうる可能性についてよく考えておく必要があります。そして、これ以降で述べる手法を使って、事業としての習熟度を高めてください。