自己決定フェチの憂鬱~一人ビジネス経営へのこだわり
こんにちは 西田です。 「1人ビジネス」というスタイルに 「こだわる」ことについてお話しさせて頂きますね。
家族をもたれている方は家族、パートナーがいる方はパートナー。そうでない方は、誰かと何かを一緒に進めるとき、例えばスポーツとか趣味の仲間を思いながら読んで下さいね。 |
あなたが何か買おうとか、どこかに行こうとか、何かを始めようとか、何かをやめようとか なんにせよ、そういう決断をしないといけない「できごと」が毎日を作り上げています。
どんな些細なこと・大きなこと・人生を左右することでも、 たった一人で決めることもあれば、相談して決めることや関係する誰かの思いとか利害とかを汲んだり、調整したり、説得したり、あきらめたりしながら決めることもあるものです。
人は人との関係の中で、自分の思っていることや考えていることや感じていることや価値観などの違いを認識して、その中から自分を感じ取って自分を作り上げていきます。
意見の食い違いがあることに気が付けば、説得したり、あきらめたりどんな対応をするかはそれぞれですが、何にせよ自分がそこに見えるものです。
様々なつながりがあるので「関係者」と呼びましょう、その関係者が増えれば増えるほど「素の自分」の決定では無くなることが増えていきます。たとえ、自分の意見が通ったとしてもです。その場合でも、関係者との調整の結果、歪みや変更や変容した選択になっています。
わかりづらいですね? 家族と食事に仲間とランチに行こうとして下さい。どうです?もし思い通りの店に結果的に行ったとしてもプロセスによって素の自分だけで決定するのとは違う決定になります。
寿司が食べたい → 一人なら迷わず寿司に行く
しかし、、、「どうする?昼食べたいもの食べたくないもの×2人、3人、4人」 結果寿司を食べに行ったとしても、「○人の~たいことを○人分、実現させずに自分の~を実現させた」という別の結果になっています。
「寿司を食べたいから寿司を食べた」というシンプルさが無くなっていますよね?
「立派な話」をするのであれば、そういった人間関係の毎日によって 人格の錬磨とか統合とか向上とかされる、ということです、その通りだと思います。
磨かれるのは、「よくできた人間」かもしれませんが 「自分に素直な人間」「ありたいように生きる自分」になれるわけではありません。 むしろどんどんそうなれなくなっていきます。
世間では「良くできた人間」が評価されますし、ビジネスの世界で言えば 結果を出した人間は「良くできた人」のように錯覚され、 良くできた人間が結果を出せると誤解をしているところがあります。
ビジネスの世界で、結果を出せるのは、大工の世界であれば のこぎり、カンナ(=ツール・道具)の使い方が上手い大工さんに過ぎず、 決して「よくできた人間」などではありません。
(自分は良くできた人間でないことがわかっているから)
「良くできた人間が結果を出せると誤解」があるから 「よくできた人間」になりたくて、関係者をふやそうとするのが、 多くの僕らの成功への「アプローチ」です。
しかし、それは、本当の自分のやりたいこと、とか天職とかから考えたら コックさんになりたいのに大工さんの勉強・修行をしているくらい 「間違っている」んですね。
大工さんの勉強・修行すること自体にいいも悪いもありませんが コックさんになるには「間違い」です。
ビジネスでの「社会的成功」を目指すなら「素の自分」云々よりも ツール・道具の使い方さえ上手くなれば目的に対して「正しい」です。
そして、よくできた人間が成功する人間であるという「思いこみ」に従って、 多くの人と関係するのであればこれも「正しい」ですね。
では本当の自分のやりたいことを仕事としていく(≠好きなことでは不十分)としたら?
そもそも大工さんなのかコックさんなのか?わからないのであれば 「その分野のツール・道具」を上手く使えること自体は 「正しく」はない、間違っている可能性さえ有りますよね。
しかも、大工さんかコックさんかそして行く先はどうしたらいいか?という問いに対しては 「より多くの関係者によって良くできた人間になる」やりかたでは、 決して、素の自分の意見 = 「寿司を食いたい→寿司を食う」ではなくなるので
【本当の自分のやりたいことを仕事としていく】
という命題の前では「正しくない」のですね。
だから僕は1人ビジネスにこだわる...
回り道をしたようですが、だから僕は1人ビジネスにこだわります。
【本当の自分のやりたいことを仕事としていく】とは本当の自分になることです。
職業・職種・業種・起業家・サラリーマン・自営業etcに貴賤はありませんが、 目の前に起きるできごと・現実・引き寄せの軽さ・重さはあると思います。
【本当の自分のやりたいこと】のリトマス試験紙として突きつけられる現実は 入っている湯の温度がぬるい~熱いによって差があって当然です。
起業家はその温度が熱くならざるを得ないし、 なおかつ問い:【本当の自分のやりたいこと】に対する正しさとして 起業家の中でも関係者が極小であればあるほど 関係者がいなければいないほど 素の自分の判断・決断のみが自分の未来を作っていくので リトマス試験紙として「正しさ」の精度が上がっていきます。
1人ビジネスにこだわるのは、
決して、一人はだれにも迷惑をかけないとか 一人は誰にも左右されなくて気楽だからと、 そんな理由は無いとは言いませんが、最重要ではありません。
1人ビジネスという起業のスタイルは 「生きていく」ということにシンプルだと思います。だからこそ、「自分の価値観・思っていること・自分への設問とその問い」がシンプルに人生に跳ね返ってくるので
【本当の自分のやりたいことを仕事としていく】とは本当の自分になること
のスピードが上がるし、近づきます。
大きな企業・組織・仲間で何事かを成し遂げることに異論はありません。 1人ビジネスでできないことは多すぎて挙げ切れません。が
「本当の~」に対して、ゆるく、あいまいで、ねじれと歪みが多すぎて 「自分は~だ」が決して見えないと明言してもいいくらいです。
自分のことを考え尽くして、本当にやりたいこと、天命と知った上で、
それから大きな企業・組織にしていくのならそれこそ【本当の自分のやりたいことを仕事としていく】なので最高だと思います。しかし、そんな人は「起業家」の100人に1人、 1000人に1人、万人に1人だと思います。
そうでないと思っている僕らの多くは、まず、もっともっと見つめて「素の自分」が どこにどんな価値観を持って行きたいのかをはっきりさせる必要があります。
5年・10年 一人ビジネス経営でもいいじゃないか
そういうものがはっきりとするまで、 1人ビジネスで3年、5年、もしかしたら10年やってもいいと思います。
だから、僕は「一人ビジネス経営」にこだわっています。
1人という「自己決定フェチ」にもってこいの環境を利用して 一身に自己決定のすべての巡り巡る責任を引き受けることからあぶり出てきたもの それが、それでも向かいたいところで それが僕ら自身の「コア」(改めてお話ししますね。)から出ていること、、、、、、 だとしたら。。。それは、毎日が夢うつつとなります。
そして、そんな問いかけをしながら日々は「現実の生活とか社会的成功」とか いろいろなビジネス上の要請があります。それも満たしていかないと片手落ちです。
一人ビジネス経営は、起業の第一歩なだけではありません。 大きくする前の準備運動でもありません 通過点でもありません。
【本当の自分のやりたいことを仕事としていく】とは本当の自分になる
最良の環境・スタイルです。
あなたがこれから起業を志すにしても、すでに起業家・事業家・個人事業主でも また、ダウンサイズが必要な経営者でももしも「自分の本当にやりたいことは?」という禁断の質問をしてしまっているのなら「一人ビジネス経営」に答えが有るかもしれません。
◆
パワープライオリティメソッド《PPM》で人生変える |
「ちゃんと」考えたい5つのこと |